緩和ケア
自宅で使うガン用麻薬モルヒネ
厚生労働省は
ガンなどの痛みを和らげるための
医療用麻薬モルヒネなどを、
在宅でも使いやすくするため、
患者本人が手元で薬を管理できるようにするなど、
規制を大幅に緩和し
2006年末に管理マニュアルを改めています。
ガンによる死者数は既に年間30万人を超え
団塊世代の高齢化で患者数が急増し、
緩和ケアの必要性が高まる一方、
麻薬が手元にないため
患者が夜中に痛みを我慢しているのが現実。
モルヒネなどの麻薬は乱用防止のため、
麻薬取締法で管理の仕方が厳しく制限されていて
いまだに「モルヒネを使うと中毒になる」
というような誤解をしている医師もいるとか。
モルヒネは適切に使えば、
意識を残したまま、痛みだけを取り除くことができるので、
痛みに苦しむ患者にとっては
なくてはならないものとなっています。
胃で少しずつ溶ける飲み薬や、
貼薬などが発売されたことなどから在宅使用が広がり、
国内の使用量はこの15年間で約10倍になっています。
また、「在宅患者が増えた今、
マニュアルの医療用麻薬の基準は厳しすぎる」という声が
在宅ケアの現場などから出ていたことなどから、
厚労省は、専門家による検討会を設置。
厚労省研究班は89年度、
医療従事者向けに使用の注意点をまとめた
マニュアルを作成しており
調剤や患者への受け渡し、管理、廃棄
などの仕方をまとめていますが
旧マニュアルでは
薬は薬局やナースステーションで管理し、
受け取りは患者本人か家族に限っていました。
この点を大幅に改善し、患者が希望すれば
看護師やホームヘルパー、ボランティアなどが
薬を取りに行き、患者に届けられるように改善されています。
またファクスで送られた処方箋で、調剤をし、
患者が遠くにいる場合には、
書留便で送ることもできるようになりました。
自宅や緩和ケア施設での
麻薬使用の手続きを簡略化して
高齢化によるがん患者の増加に対応した処置として
患者の生活の質を高めることをも目的としています。
