健康家族の最新医療情報
医療の進歩は日進月歩、家族の健康に有益な最新情報を集めてい ます。

緩和ケア

くも膜下オピオイド投与法

癌(がん)の激しい痛みを緩和するために
モルヒネなどの医療用麻薬(オピオイド)が
使われています。


しかし
内服や注射などで
痛みを抑えることができない患者が
5%ほどいるということです。


日本では
この方法で痛みが取れなかった場合
大量のオピオイドを投与し、
眠ったような状態にしてしまうのが
一般的な激痛対処法のようです。


ところが
大分大付属病院の緩和ケア支援チームは
皮下埋め込み型ポートを使った
くも膜下オピオイド投与法を編み出し、
2006年ころから
確実な成果をあげているということです。


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埋め込み型の小型ポンプを使った
くも膜下オピオイド投与は、
世界に広く普及しているが
日本では類似のポンプが、
がんの痛み止め薬剤を入れる目的では
厚労省の承認を得ていないため、
使えないということです。

そこで
注射針の刺し口となるポート
胸の皮下に埋め込み、
皮膚の上から注射針を刺して
携帯型のポンプからオピオイドを投与する方法を
考案したといいうものです。


くも膜下に挿入したカテーテルとポートは
皮下でつながれており、感染する可能性は低く、
ポートから針を抜いてポンプを外せば、
入浴も可能だということです。


これまでの
緩和治療が効かない患者数名に対し
このくも膜下オピオイド投与法を試みたところ
全員が治療直後から
痛みが和らぐという結果を得たそうです。


そして、ほとんどの患者は
退院して自宅近くの病院で治療を受け、
最後までほとんど痛みのない状態で
家族と過ごすことができたと
報告されています。


これまでの
オピオイドの経口剤や注射液は、
吐き気、眠気、便秘などの副作用を伴いました。


くも膜下投与は、
中枢神経の近くに直接入れるため、
投与量もこれまでのほぼ100分の1ほどで足り
副作用もほとんどないということです。

その上
さらに嬉しいことには
医療費がかからないということ。


小型ポンプを使った場合
公的医療保険の適用外であることもあり
200万円前後の費用が必要になるが
ポートには保険の適用もあり
15万円ほどで済むということです。


医療最新情報ガイド
くも膜下オピオイド投与法による
緩和ケアが早く一般に
浸透してほしいですね。

緩和ケアについて

緩和ケアとは
ガンなどの
痛みを取り除く治療をすること。


今でも緩和ケアを
末期医療だと思っている人は多いそうです。


緩和ケア病棟は決して死に場所ではなく
適切な緩和治療を施すためのところ。

強い持続性の痛みは
人間の心から希望や楽しみを奪い
不眠、食欲不振、不安、うつなどの症状を招き
痛みの感じ方を一層増強させ、
トータルペイン(全人格的痛み)」とも呼ばれているそうです。


痛みの治療の目標は
痛みの軽減ではなく
あくまでも痛みの消失にあるのだそうです。


モルヒネは1806年に
アヘンから純粋な形で抽出されてから
2008年で201年


モルヒネは口から飲むだけでなく
あらゆる経路から身体に投与できるところが特徴。


モルヒネなどの麻薬系の薬を
医療ではオピオイドと呼び
ガンの痛みにオピオイドを使うと
痛みの97%は取り除くことができるということです。


モルヒネは痛みに使えば
中毒は起らない
ことが
動物実験で証明されているのだそうです。


日本のモルヒネ消費量は
この20年で100倍になったそうですが
それでも欧米に比べると
まだまだ少なすぎる量なのだとか。


消費量が増えない要因には

@医師による「痛み」の軽視。
A使いすぎると中毒になるのではないかという誤解。
B痛みを我慢しなければならないという考え。

などがあるようです。



今は2人に1人がガンになる時代。
モルヒネに対する誤解をなくし
快適な治療を受けたいものですね。